長く愛され続けるリモワのスーツケース

リモワは、ドイツのケルンに本社を置くスーツケースメーカーです。
創業して100年以上という長い歴史を持つ老舗メーカーで、1898年にパウル・モルシェックが創設しました。
当時は、牛革や木を使ったスーツケースを販売していたといいます。
その後、薄くて軽い素材のジェラルミンを使ったスーツケースを販売し、人気を博します。
ジェラルミンはアルミニウム合金の一つで、航空機の外装などに使われている素材でした。
リモワのスーツケースの特徴ともいえる凹凸のあるリブ形状は、軽さと強度を両立するためにグルーブ加工したものです。
外からの衝撃を分散する働きがあり、耐久性を高めてくれるデザインになっています。
パウル・モルシェックの後を継いだリヒャルト・モルシェックが、航空機にヒントを得てスーツケースに取り入れたといわれています。
それによりリモワは、耐久性に優れたスーツケースとして知られるようになりました。
現在もグルーブデザインはリモワのスーツケースの特徴で、飽きの来ないシンプルなデザインとして人気があります。
耐久性にも優れているので、10年以上愛用しているという人も少なくありません。
旅行者やビジネスマンなど幅広く利用されており、小型のものから大型のものまで幅広いモデルのラインナップが揃っています。
また、2000年からはジェラルミン製だけではなく、ポリカーボネート製のスーツケースも販売するようになりました。
ポリカーボネートはプラスチックの一種ですが、非常に耐久性に優れた素材です。
日本では機動隊の盾などにも使われています。
ジェラルミン製のスーツケースよりも軽量なので、簡単に持ち運ぶことができます。
そのため女性や高齢の方などは、ポリカーボネート製のスーツケースを選ぶことも多いです。
ジェラルミン製に比べて、価格も比較的リーズナブルに設定されています。
リモワは日本にも出店しており、修理やメンテナンスといったサービスもあります。